こんにちは。
私は管理栄養士であり、保育士としても多くの子どもたちや保護者の方と関わってきました。
現在は子育て広場で、0〜2歳のお子さんを育てるお母さんの離乳食相談をお受けしています。
「これで合っていますか?」
「食べなくて心配で…」
「初めての離乳食、何から始めればいいかわからない…」
そんな声を、これまで本当にたくさん聞いてきました。
この記事では、離乳食を始める前に知っておきたい大切なことを、できるだけわかりやすくお伝えします。
最後まで読んでいただくことで、離乳食への不安が少し軽くなり、「これならできそう」と安心して始めの一歩を踏み出せるはずです。
「離乳食ってどうやって始めるの?」
「始めなきゃいけないと思うと不安…」
そんな気持ちを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
始める前に知っておきたい大切なこと3つ

離乳食をスムーズに、そして安心して進めるために、ぜひ覚えておいてほしい大切なポイントが3つあります。
- 目の前の赤ちゃんの様子をよく見る
- 「量」より「経験」
- 落ち着いた雰囲気で、あせらずゆったりと進める
1つずつ、ゆっくり見ていきましょう。
① 目の前の赤ちゃんの様子をよく見る
離乳食の進め方には、育児本やネットの情報などたくさんの「正解」があふれています。しかし、一番の正解は「目の前の赤ちゃんの反応」の中にあります。
◎赤ちゃんに離乳食を合わせる
「5ヶ月になったから始めなきゃ」とあせらなくても大丈夫!
赤ちゃんが食べ物に興味を示しているか、よだれが増えてきたかなど、体の準備ができているかを見てあげましょう。
大切なのは離乳食のスケジュールに赤ちゃんをあわせるのではなく、目の前の赤ちゃんの様子に合わせて離乳食をすすめることです。
◎一人一人発達は違う
赤ちゃんの成長や発達には個人差があります。
同じ月齢でも、できること・興味の持ち方は本当にさまざまです。
「周りの子はもう食べているのに…」
「うちの子は遅いのかな?」
そう感じることもあるかもしれませんが、比べる必要はありません。
その子なりのペースを大切にしてあげてください。
◎月齢ごとの食べ方はあくまでも目安
育児書やインターネットに載っている月齢別の離乳食の進み方は、あくまで目安です。
その通りに進まなくても、心配しすぎなくて大丈夫。
むしろその通りには進まないことの方が多いです。赤ちゃんのペースに合わせて進んだり戻ったり、時にはお休みすることがあっても良いのです。
赤ちゃんの「今」に目を向けることが、何より大切です。

② 「量」より「経験」
初めての離乳食で多くのママが悩むのが「食べる量」についてです。でも、離乳食の時期は完食することを目指さなくて大丈夫です。
◎赤ちゃんは離乳食を通して食べる練習をしている
離乳食は、たくさん食べることが目的ではありません。
最初は、
・スプーンに慣れる
・食べ物の味や舌触りを知る
・口を動かす練習をする
といった、「食べるための練習期間」です。
一口食べられただけでも、それは立派な一歩です。
◎栄養補給は母乳やミルクが中心
離乳食を始めたばかりの頃は、栄養の中心は母乳やミルクです。
「食べない=栄養が足りない」というわけではありません。
大切なのは、いろいろな食材の色、匂い、舌触りを経験することです。一口でも、なめるだけでも、それは赤ちゃんにとって大きな一歩なのです。
少しずつ慣れていく中で、赤ちゃんは自然と上手に食べられるようになっていきます。

③ 落ち着いた雰囲気で、あせらずゆったりと進める
離乳食の時間は、赤ちゃんだけでなく、見守る側の大人の気持ちもとても大切です。
「ちゃんと食べてくれるかな」
「残したらどうしよう」
そんな不安があると、つい力が入ってしまいますよね。
でも、赤ちゃんは側でお世話をしてくれる大人の気持ちを敏感に感じ取ります。
・時間に余裕のあるときに
・機嫌のよいタイミングで
・笑顔で声をかけながら
落ち着いた雰囲気の中で進めることで、食事の時間が「楽しいもの」として赤ちゃんの中に残ります。
食べなかった日があっても大丈夫。
また次の日、また次の機会があると、ゆったりとした気持ちで受け止めましょう。
まとめ
離乳食は、赤ちゃんが「食べる喜び」に出会うための大切な時間です。
最初から完璧にできなくて当たり前。本通りに進まなくて当たり前です。
不安になったときは、誰かに話したり、相談したりしてくださいね。一人で抱え込まず、赤ちゃんの様子を一緒に見守っていきましょう。
赤ちゃんとご家族の「食べる時間」が、楽しく、安心できるひとときでありますように。

