【管理栄養士おすすめ】白米を食べない子どもへの工夫10 選!

「子どもが最近、白いごはんを食べない・・・」「おかずばかり食べて栄養が偏らないか心配・・・」

そんな悩みを抱えているのは、あなただけではありません。保育園で働いていると、よくあるご相談です。実際に、今までは白いご飯をよく食べていたのに、急に嫌がるようになった、というお子さんは少なくありません。成長の過程で起こり得ることです。

この記事では、白米を無理に食べさせずに、子どもの気持ちに寄り添いながら健康的な食生活を支える工夫を10個ご紹介します。

白米を食べない子どもへの工夫10選

  1. 量を減らしてみる
  2. おにぎりにしてみる
  3. 硬さを変えてみる
  4. 炊きたてにしてみる
  5. 水分を摂りながら食べてみる
  6. 食器を変えてみる
  7. 大人がおいしそうに白米を食べる
  8. 一緒に炊いてみる
  9. 絵本を読む
  10. おなかをすかせる

工夫①量を減らしてみる

 一度にたくさん出されると、プレッシャーを感じて食が進まなくなることがあります。全部食べられた!という喜びは、食べる意欲につながっていくでしょう。小食の子どもには、効果的な工夫です。すぐにできる工夫なので、まず始めに取り組んでみてください!

工夫②おにぎりにしてみる

 茶わんに盛るよりおにぎりにすると、子どもが白米をよく食べることがあります。ごはんがすくいにくかったり、ぽろぽろこぼれたりすると、食べるのが面倒だと思ってしまうからです。見た目の変化で「食べる=楽しい」と感じやすくなります。

工夫③硬さを変えてみる

 ごはんを炊く時の水分量を変えてみると、白米をよく食べることがあります。特に離乳食期は、発達過程において、お粥のつぶつぶやべたべたに違和感を感じることがあるからです。嚥下機能に合わず、飲み込みづらくて食べないこともあります。水分を減らして軟飯にしたり、水分を多くしてベタつきを抑えたりすると、抵抗なく食べられるかもしれません。

工夫④炊きたてにしてみる

 白米は炊いてから時間がたつと、味や風味が徐々に失われていきます。うちの息子は炊きたてのお粥はよく食べましたが、冷凍保存して温め直したお粥は食が進みませんでした。炊きたての白米はそれだけでご馳走です。

そうは言っても、毎食炊きたては無理!という方は、ごはんをおいしく冷凍保存できる容器もあるので、検討してみてください。

工夫⑤水分を摂りながら食べてみる

保育園では、食事の前後にお茶を飲みます。喉が渇いている状態のままごはんを食べると、喉に詰まりやすいからです。喉に詰まって苦しい思いをしたことがきっかけで、白米が苦手になることがあります。食事中も、汁物やお茶で喉を潤しながら食べることをおすすめします。

工夫⑥食器を変えてみる

大人と同じ大きなお茶わんに少しだけついだり、好きなキャラクターのお皿や食具に変えてみたりしてください。見た目の変化で子どもの関心を引く事ができます。ワンプレートにおかずと一緒に盛り付けたり、子どもと一緒に食器を選んだりすることもおすすめです。

工夫⑦大人がおいしそうに白米を食べる

白米を食べないからといって、パンや麺ばかりにするのではなく、食卓にのせ続けてください。一緒に食卓を囲む大人がおいしそうに食べていると、子どももつられて、食べてみようかな?と思う事があります。ごはんを食べる時間が楽しい!と思える環境が大切です。

工夫⑧一緒に炊いてみる

自分で関わったものには愛着が湧くもの。お米を研いだり、炊飯器のスイッチを押したり、一緒に炊飯する体験が白米を“食べてみよう”という気持ちにつながることがあります。

工夫⑨絵本を読む

子どもにとって、絵本を読みながら食について会話をすることは、大切な食体験の一つです。ごはんがおいしそうに描かれた本を読むことで、食への興味・関心が深まり、食べる意欲につながるでしょう。

工夫⑩おなかをすかせる

「空腹は最高の調味料」というように、おなかが空いている時のごはんは最高においしく感じられます。空腹なら、少し苦手な白米も食べるはずです。だらだらと食事に時間をかけているようであれば、おやつの量や授乳回数を見直しましょう。

おわりに

白米を食べない子どもへの工夫を紹介してきましたが、それでもやっぱり食べない時は食べません。工夫をしながらも、親がストレスを溜めすぎず、食卓を囲めるとよいですね。この記事を読んでくださっている時点でもうすでに、あなたは子どもの健康を考えて行動していて立派です!

食べないことが続き、栄養が足りているか心配な場合は、パンや麺類など、他の炭水化物で代用してください。しばらくすると飽きてきて、白米を食べるようになることも多いです。

白米にこだわらず、丼ものやチャーハン、ふりかけなどでごはんが食べられるようであれば、それでよしとしましょう。

「食べないとダメ」「全部食べなさい」と、食べない子どもに無理強いするのは逆効果です。本当に嫌いになってしまわないように、食事が楽しい時間であることを大切にしてください。

大人も子どもも、食事の時間を楽しく過ごせることが一番。子どもが食べない時期があるのは自然なことです。誰のせいでもありません。安心して食べられるごはんが、子どもにとって一番の栄養です。

簡単・おいしい・ほっとする、心と体に優しいごはんを食べて、今日も元気に一日を終えましょう。

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