こんにちは。
私は管理栄養士であり、保育士としても多くの子どもたちや保護者の方と関わってきました。
現在は子育て広場で、0〜2歳のお子さんを育てるお母さんの離乳食相談をお受けしています。
「初期はどんな食材をあげたら良いの?」
「どのくらいの量あげたら良いかわからない」
「次のステップに進むタイミングは?」
そんな声を、これまで本当にたくさん聞いてきました。
この記事では、離乳食初期(ゴックン期)の進め方を、始め方・1日と1ヶ月のスケジュール・量・食材・作り方まで、できるだけわかりやすくお伝えします。
※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」をもとにしています。
最後まで読んでいただくことで、「これならできそう」と安心して最初のひとさじをあげられるはずです。
「離乳食初期ってどうやって進めていくの?」
「今のやり方で合っているか不安…」
そんな気持ちを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まだ準備中の方は、先にこちらの記事もどうぞ。
→ 離乳食を始める前に知っておきたい大切なこと
→ 離乳食はいつから?開始時期の目安とチェックポイント
離乳食初期ゴックン期とは

離乳食初期は、赤ちゃんが初めて母乳やミルク以外の食べ物に出会う時期です。
口に入った食べ物を「ゴックン」と飲み込む練習をすることから、ゴックン期とも呼ばれます。
離乳食は、初期(ゴックン期)・中期(モグモグ期)・後期(カミカミ期)・完了期(パクパク期)の4つのステップで進んでいきます。
ゴックン期は、その最初の一歩。全体の流れを先に知りたい方は、離乳食の進め方ロードマップでまとめています。
ここでは、ゴックン期の時期と目的、栄養の考え方を見ていきましょう。
ゴックン期は生後5〜6ヶ月頃
ゴックン期の目安は、生後5〜6ヶ月頃です。期間はおよそ1〜2ヶ月。始めて1ヶ月ほどたったら、1日2回食に進んでいきます。
ただし、月齢はあくまで目安です。早産の
お子さんは、修正月齢で考えましょう。「〇ヶ月だからもう次へ!」と急がなくても大丈夫ですよ。
目的は飲み込む練習
ゴックン期の一番の目的は、「飲み込む」練習をすることです。たくさん食べることではありません。
- スプーンの感触に慣れること
- 食べ物の味や舌ざわりを知ること
- 口を閉じて「ゴックン」と飲み込むこと
赤ちゃんは、それまで母乳やミルクを「吸って」飲んできました。口を閉じて飲み込むのは、赤ちゃんにとって初めての経験です。
上手にできなくて当たり前!一口ゴックンできたら、それだけで大成功です。
栄養の中心はまだ母乳・ミルク
この時期の栄養は、まだ母乳やミルクが中心です。離乳食を食べた後は、母乳やミルクを飲みたいだけ飲ませてあげてください。
「離乳食を食べないと、栄養が足りなくなるのでは・・・」と心配になるかもしれません。でも、初期は食べる量が少なくても大丈夫。いろいろな味や舌ざわりを経験することの方が大切です。
離乳食初期を始める前の準備

離乳食は、特別な準備がなくても始められます。とはいえ、少し準備をしておくと、当日あわてずにすみます。
おさえておきたいのは、赤ちゃんの様子の確認・道具・始める日の決め方の3つ。これだけで十分です!
始める目安のサインの確認
まずは、赤ちゃんの体の準備ができているかを見てみましょう。
- 首がすわっている
- 支えがあれば座ることができる
- 食事への興味
- よだれの増加
- スプーンを舌で押し出す動きの弱まり
すべて当てはまらなくても大丈夫です。いくつか当てはまってきたら「そろそろかな?」と考えてみてください。
くわしいチェックポイントは、離乳食はいつから?開始時期の目安とチェックポイントで紹介しています。
そろえておきたい道具
道具は、家にあるもので代用できるものがほとんどです。最初にあると便利なものを紹介します。
| 道具 | あると便利な理由 |
|---|---|
| 離乳食用スプーン | 赤ちゃんの口に合う、小さく浅いもの |
| すり鉢・すりこぎ | おかゆや野菜をなめらかにすりつぶす |
| 裏ごし器・茶こし | 繊維の多い野菜をなめらかにする。少量なら茶こしで十分 |
| 小鍋 | 少量のおかゆや野菜をゆでる |
| 製氷皿・小分け容器 | 作りおきを1回分ずつ冷凍する |
| スタイ(よだれかけ) | 食べこぼし対策 |
スプーンは、赤ちゃん専用のものを用意するのがおすすめです。
大人用のティースプーンは、赤ちゃんの口には大きく、深すぎます。小さく平たいスプーンの方が、赤ちゃんも上唇を使って取り込みやすくなります。
始める日と時間帯の決め方
始める日は、赤ちゃんの機嫌と体調がよい日を選びましょう。
お世話をする大人に余裕がある日だと、さらに安心です。
- 赤ちゃんの体調と機嫌がよい日
- 平日の午前中
- 授乳前の、少しおなかがすいた時間
- 予防接種の当日を避けた日
午前中をおすすめするのは、初めての食材で体調が変わった時に、かかりつけの病院を受診しやすいからです。初めての食材は、病院が開いている平日の午前中にあげると安心ですよ。
ゴックン期の進め方とスケジュール

「何日目に、何をどれくらい?」という目安がわかると、ぐっと進めやすくなります。
ここでは、1日の流れと、始めてから1ヶ月の進め方の例を紹介します。どちらもあくまで一例です。赤ちゃんの様子を見ながら、ゆっくりにしたり、同じ段階をくり返したりして大丈夫ですよ。
| 時期 | プラスするもの | 食材の例 |
|---|---|---|
| 1週目 | つぶしがゆ | つぶしがゆ小さじ1から |
| 2〜3週目 | 野菜 | にんじん・かぼちゃ・かぶなど |
| 4週目頃〜 | たんぱく質食品 | 豆腐・白身魚・卵黄 |
| 1ヶ月過ぎ頃〜 | 2回食へ | 1日2回に増やす |
1日のスケジュール例
初期の離乳食は1日1回。授乳のうち1回を、「離乳食+授乳」に置きかえるイメージです。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 6:00 | 授乳 |
| 10:00 | 離乳食 → 授乳 |
| 14:00 | 授乳 |
| 18:00 | 授乳 |
| 22:00 | 授乳 |
離乳食の後は、母乳やミルクを飲みたいだけあげてください。授乳の回数や時間は赤ちゃんによってちがうので、今の生活リズムに合わせて決めましょう。毎日だいたい同じ時間にすると、生活のリズムも整いやすくなります。
1週目はつぶしがゆ小さじ1から
最初の一口は、つぶしがゆ小さじ1から始めます。お米は消化がよく、アレルギーの心配も少ない食材です。
様子を見ながら、2日ごとを目安に小さじ1ずつ増やしていきます。
| 日にち | つぶしがゆの量 |
|---|---|
| 1日目 | 小さじ1 |
| 2〜3日目 | 小さじ2 |
| 4〜5日目 | 小さじ3 |
| 6〜7日目 | 小さじ4 |
食べなかった日は、無理をせず同じ量のまま。次の日にまた試してみましょう。
2〜3週目は野菜をプラス
おかゆに慣れてきたら、野菜を小さじ1からプラスします。にんじん・かぼちゃ・かぶなど、やわらかくゆでてなめらかにつぶせる野菜が始めやすいです。
新しい食材は、1日1種類、小さじ1から。同じ野菜を2〜3日続けて、様子に変わりがなければ次の野菜を試してみてください。
おかゆも、赤ちゃんの様子に合わせて少しずつ増やしていきます。
4週目頃からたんぱく質をプラス
おかゆと野菜に慣れてきたら、4週目頃からたんぱく質食品を試してみます。
最初は、なめらかにつぶした豆腐を小さじ1から。
慣れてきたら、白身魚(たい・ひらめなど)や、固ゆでにした卵黄も試せます。
卵黄は、耳かき1杯分から、ゆっくり進めていきましょう。進め方は「アレルギーが心配な食材の進め方」でくわしく紹介しますね。
2回食へ進むタイミング
離乳食を始めて1ヶ月ほどたち、次のような様子が見られたら、1日2回に増やしていきましょう。
- 「ゴックン」と上手に飲み込める様子
- おかゆ・野菜・たんぱく質食品に慣れてきた状態
- 口を開けて待つなど、食べることを楽しむ姿
2回目は、1回目から4時間ほどあけるのが目安です。最初は1回目の半分くらいの量から始めると、無理なく進められます。2回食に慣れて、舌でつぶせる固さのものが食べられるようになったら、次は中期(モグモグ期)です。
離乳食初期の1回量の目安

「どのくらい食べさせればいいの?」は、ゴックン期で一番多いご相談のひとつです。
量はあくまで目安で、完食することが目標ではありません。
赤ちゃんによって、食べる量はちがって当たり前なのです。
ここでは、始めた頃と、初期の終わり頃の1回量の目安を紹介します。
| 食品 | 始めた頃 | 初期の終わり頃 |
|---|---|---|
| つぶしがゆ | 小さじ1 | 30〜40g(大さじ2〜3) |
| 野菜・果物 | 小さじ1 | 15〜20g(大さじ1〜1と1/3) |
| 豆腐 | 小さじ1 | 25g程度 |
| 白身魚 | 小さじ1 | 5〜10g程度 |
| 卵黄 | 耳かき1杯 | 小さじ1程度 |
※たんぱく質食品(豆腐・白身魚・卵黄)は、1回の食事でどれか1種類を選んであげる時の量です。
おかゆの量の目安
つぶしがゆは、小さじ1からスタートします。1ヶ月ほどかけて、30〜40gを目安に増やしていきましょう。大さじにすると2〜3杯くらいです。
赤ちゃんがもっと欲しそうにしていても、急に増やさず少しずつ。反対に、なかなか量が増えない日が続いても心配いりません。
野菜・果物の量の目安
野菜や果物は、小さじ1から始めます。初期の終わり頃に、15〜20gくらいが目安です。
果物は甘みがあって食べやすいので、喜んで食べる赤ちゃんも多いです。野菜を中心にして、果物はときどき加えるくらいがちょうどいいですよ。
たんぱく質食品の量の目安
たんぱく質食品は、たくさんあげればいいというものではありません。
種類ごとの目安量を参考にしましょう。
1回の食事で2種類使う時は、それぞれの量を減らして調整してくださいね。
授乳とのバランス
ゴックン期は、離乳食の後に母乳やミルクを飲みたいだけ飲ませてOKです。離乳食を食べたからといって、授乳を減らす必要はありません。
体重が順調に増えているかは、母子健康手帳の成長曲線で確認できます。
曲線のカーブに沿って増えていれば、心配しすぎなくて大丈夫。気になる時は、健診や地域の子育て相談で聞いてみてくださいね。
ゴックン期に使える食材一覧

ゴックン期は、なめらかにすりつぶせて、アレルギーの心配が少ない食材から始めます。
使える食材をまとめました。「まだ控えたい食材」もあわせてチェックしてください。
| 分類 | 食材の例 |
|---|---|
| 炭水化物 | 米(つぶしがゆ)、じゃがいも、さつまいも |
| 野菜 | にんじん、かぼちゃ、かぶ、大根、玉ねぎ、キャベツ、ほうれん草・小松菜(葉先)、ブロッコリー(穂先)、トマト(皮と種を除く) |
| 果物 | りんご、バナナ、みかん(薄皮を除く) |
| たんぱく質 | 豆腐、白身魚(たい・ひらめ・かれい)、しらす(塩抜き)、固ゆでの卵黄 |
最初に試したいおかゆ
最初の食材は、つぶしがゆがおすすめです。お米は毎日の食事の基本になる主食で、消化がよく、アレルギーの心配も少ない食材です。
おかゆに慣れてきたら、じゃがいもやさつまいもをなめらかにつぶしたものも使えます。ほんのり甘みがあって、食べやすいですよ。
おすすめの野菜・果物
野菜は、甘みがあって、なめらかにしやすいものから始めましょう。
- にんじん・かぼちゃなど、甘みのある野菜
- かぶ・大根など、やわらかく煮える野菜
- ほうれん草・小松菜の葉先
- ブロッコリーの穂先
葉物は、繊維の少ない葉先だけを使います。すりつぶしてから裏ごしすると、なめらかになります。果物は、りんごやバナナが始めやすいです。りんごは加熱してからすりおろしましょう。
豆腐・白身魚・卵黄の始め方
たんぱく質食品は、おかゆと野菜に慣れてから。4週目頃からが目安です。
| 食材 | 始め方 |
|---|---|
| 豆腐 | 絹ごし豆腐をゆでて、なめらかにつぶす。小さじ1から |
| 白身魚 | たい・ひらめなど。加熱して皮と骨を取り、すりつぶしてとろみをつける。小さじ1から |
| 卵黄 | 固ゆでにした卵の黄身だけを、耳かき1杯から |
豆腐から始めて、慣れたら白身魚、そのあとに卵黄という順番がおすすめです。どの食材も、中までしっかり加熱することを忘れないでくださいね。
まだ控えたい食材
ゴックン期の赤ちゃんには、まだ食べさせない方がいい食材もあります。
- はちみつ(1歳まではNG)
- 卵白・全卵
- 牛乳(飲み物として)
- 刺身・生卵などの生もの
- 青魚・赤身魚・肉
- 塩・しょうゆなどの調味料
- ごぼう・れんこんなど繊維の多い野菜
はちみつは、乳児ボツリヌス症の原因になることがあるため、1歳を過ぎるまでは与えないでください。加熱しても安心とはいえないので、はちみつ入りの食品にも気をつけましょう。
牛乳を飲み物としてあげるのは、1歳を過ぎてから。料理に少し使うのは、中期頃からが目安です。
ゴックン期の調理と食べさせ方

ゴックン期の離乳食づくりは、「なめらか」がキーワードです。
作り方といっても、難しい料理は必要ありません。やわらかく茹でて、つぶして、のばす。基本はこれだけ!
食べさせ方のコツもあわせて紹介します。
固さの目安はポタージュ状
ゴックン期の固さは、なめらかなポタージュ状が目安です。スプーンですくって傾けると、ぽたっと落ちるくらいのゆるさです。
粒が残っていると、赤ちゃんは飲み込みにくくなります。最初はしっかりすりつぶしましょう。慣れてきたら少しずつ水分を減らして、ヨーグルトくらいのもったりした固さにしていきます。
つぶしがゆの作り方
以前は「最初は10倍がゆ」とよくいわれていました。でも、10倍がゆは水分が多いぶん、エネルギーは少なめです。
最近は、10倍にこだわらず、赤ちゃんが食べやすい固さにすればよいと考えられています。
とはいえ、最初は目安があった方が安心ですよね。ここでは、目安になる10倍がゆの作り方と、ごはんから作る方法を紹介します。
- 米大さじ2と水300mlを小鍋に入れ、30分ほど浸水
- 強火にかけ、沸騰したら弱火に
- ふたを少しずらして、20分ほど煮る
- 火を止め、ふたをして10分ほど蒸らす
- すり鉢でなめらかにすりつぶす
- ごはん大さじ2(約30g)と水150mlを小鍋に入れる
- 弱火で10〜15分、ごはんがやわらかくなるまで煮る
- すり鉢でなめらかにすりつぶす
赤ちゃんが飲み込みにくそうなら、お湯を足してゆるめましょう。慣れてきたら、水分を少しずつ減らしていきましょう。
野菜ペーストの作り方
野菜は、やわらかくゆでて、すりつぶすのが基本です。
- 皮をむいて、1センチくらいの厚さに切る
- 指でつぶせるくらいまで、やわらかくゆでる
- すり鉢ですりつぶし、必要なら裏ごし
- ゆで汁や湯でのばして、なめらかに
かぼちゃやさつまいもは、電子レンジで加熱すると手軽です。のばす時に野菜のゆで汁を使うと、うまみが加わりますよ。
冷凍ストックで時短
毎回少しずつ作るのは大変ですよね。まとめて作って冷凍しておくと、ぐっとラクになります!
- 製氷皿に1回分ずつ入れて冷凍
- 固まったら保存袋に移し、日付を記入
- 1週間ほどで使い切り
- 使う時は電子レンジや小鍋でしっかり再加熱
- 一度解凍したものの再冷凍はNG
製氷皿の1ブロックの量は、製氷皿によってちがいます。一度量っておくと、量の目安にもなって便利です。
食べさせる姿勢とスプーンの入れ方
食べさせる時は、赤ちゃんを抱っこして、少し後ろに傾けた姿勢にします。スプーンの入れ方は、次の3ステップです。
- 下唇にスプーンをちょんとのせる
- 赤ちゃんが口を開けて、上唇を閉じるのを待つ
- スプーンを水平にして、そっと引き抜く
スプーンを口の奥まで入れたり、上あごにこすりつけたりしないのがポイントです。赤ちゃんが自分で唇を閉じて取り込むことで、食べる力が育っていきます。「おいしいね」「ゴックンできたね」と声をかけながら、ゆったり進めましょう。
離乳食初期のアレルギーと体調管理

初めての食材をあげる時は、アレルギーが心配になりますよね。
でも、必要以上に怖がることはありません。進め方のルールを知っておけば、落ち着いて対応できます。心配なことがある時は、ひとりで判断せず、かかりつけの小児科に相談してくださいね。
新しい食材は1日1種類1さじ
新しい食材を試す時は、1日1種類、小さじ1からが基本です。
1日に何種類も新しい食材を試すと、体調に変化があった時に、どの食材が原因かわからなくなってしまいます。1種類ずつ試して、様子を見ながら量を増やしていきましょう。
初めての食材は、平日の午前中にあげると安心です。何かあった時に、病院を受診しやすいからです。
アレルギーが心配な食材の進め方
卵・乳・小麦などは、アレルギーを起こしやすい食材として知られています。ゴックン期で特に気をつけたいのは、卵黄です。
卵黄は、固ゆでにした卵の黄身だけを、耳かき1杯くらいのごく少量から始めます。様子に変わりがなければ、少しずつ量を増やしていきましょう。卵白をふくむ全卵は、卵黄に慣れた後、中期以降を目安に始めます。
「アレルギーが心配だから、卵は遅めに始めたい」という声もよく聞きます。ただ、厚生労働省のガイドでは、アレルギーを心配して食べ始めを遅らせても、予防になるという根拠はないとされています。心配な時や、湿疹など気になる症状がある時は、始める前にかかりつけ医に相談してくださいね。
いつもと様子が違う時の対応
食べた後に、いつもと様子が違うと感じたら、まずは落ち着いて赤ちゃんの様子を見ましょう。
- 口のまわりや体の赤み・じんましん
- くり返す嘔吐
- 下痢
- せき・ゼーゼーする呼吸
- ぐったりして元気がない様子
このようなサインがある時は、食べた食材と量、時間をメモして、かかりつけの小児科を受診してください。
呼吸が苦しそう、ぐったりしているなど、症状が急に強く出た時は、すぐに救急車を呼びましょう。夜間や休日で迷った時は、子ども医療電話相談(#8000)でも相談できます。
離乳食初期ゴックン期のよくある質問

最後に、ゴックン期によくいただくご相談をまとめました。
子育て広場でも、同じ悩みを持つ方は本当にたくさんいます。「うちだけかな?」と思っていた方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スプーンを嫌がる時の対処法
スプーンを嫌がるのは、よくあることです。口に何かが入ってくる感覚に、まだ慣れていないだけかもしれません。
無理に口に入れず、その日はおしまいにしてOK!数日あけてまた試したり、おかゆをゆるめにしてみたりするのもおすすめです。食べない時の工夫は、別の記事でくわしくまとめる予定です。
べーっと出してしまう理由
口から出してしまうのは、嫌いだからとは限りません。ゴックン期の赤ちゃんは、まだ舌で食べ物を奥へ送るのが上手ではないのです。
舌を前に出す動きが残っていて、自然と押し出してしまうこともあります。出てきたら、スプーンでそっとすくって、もう一度口へ。くり返すうちに、少しずつ上手になっていきます。
便秘やうんちの変化
離乳食を始めると、うんちの色やにおい、固さが変わることがあります。食べた野菜の色がそのまま出ることもありますが、よくあることなので安心してください。
うんちがかたく出にくそうな時は、母乳やミルクなどの水分がとれているか見てあげましょう。うんちに血が混じる、何日も出なくておなかが張って苦しそう、機嫌が悪い、などの時は小児科に相談してくださいね。
市販のベビーフードの上手な使い方
全て手作りしなきゃ!と無理しすぎず、ベビーフードも使ってくださいね!月齢に合った固さや量がわかるので、手作りの見本にもなります。
- 忙しい日や疲れた日のお助け
- 外出や旅行の時
- 手作りの固さの見本
- 手作りでは使いにくい食材を試す時
使う時は、パッケージの対象月齢を確認しましょう。食べさせる分は別の器に取り分けて、赤ちゃんが口をつけた残りは処分するのが基本です。
だしや調味料を使い始める時期
ゴックン期は、味つけは必要ありません。素材そのものの味を、赤ちゃんにたくさん経験させてあげましょう。
昆布だしや野菜スープは、おかゆや野菜をのばす時に使えます。塩やしょうゆなどの調味料は、中期以降にごく少量から。大人よりずっと薄味で十分です。
体調不良でお休みした後の再開方法
赤ちゃんが体調をくずした時は、離乳食をお休みして大丈夫です。母乳やミルクが飲めていれば、無理に続けなくても心配いりません。
元気になったら、お休みする前より少しゆるめの固さ、少なめの量から再開しましょう。様子を見ながら、数日かけて元のペースに戻していけば大丈夫。病気の後の再開で迷う時は、かかりつけ医に確認すると安心ですよ。
まとめ
離乳食初期(ゴックン期)の進め方をお伝えしました。
- 時期の目安は生後5〜6ヶ月頃
- 目的は「飲み込む」練習
- 1日1回、つぶしがゆ小さじ1からスタート
- 2〜3週目に野菜、4週目頃からたんぱく質食品
- 新しい食材は1日1種類、小さじ1から
- 固さはなめらかなポタージュ状
- 1ヶ月ほどたったら2回食へ
最初は、一口ゴックンできれば大成功です。食べない日があっても大丈夫。うまくいかなかったら、お休みしてもよいのです。今日がだめでも明日!赤ちゃんのペースに合わせて、ゆっくり進めていきましょう。
2回食に慣れてきたら、次は離乳食中期(モグモグ期)です。中期の進め方も、このシリーズでお伝えしていきますね。離乳食全体の流れを見直したい時は、離乳食の進め方ロードマップも参考にしてください。
もし迷ったとき、不安になったときは、地域の子育て広場や私たち管理栄養士など、身近な相談先を頼ってくださいね。赤ちゃんとの食事の時間が、安心できる楽しいひとときになりますように。
